お問い合わせへの回答~前歯が上下当たらないと問題ある?~ | 福島市西口 笹木野駅近くの歯医者 いがり歯科医院

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お問い合わせへの回答~前歯が上下当たらないと問題ある?~

前歯が上下当たらない状態を”開咬”といいます。
この状態は審美的な要素への影響もありますが、将来の口腔健康に大きく影響を及ぼすので注意が必要です。

本来、永久歯は28本(親知らずを含めず)で咬合力を負担しています。叢生(歯が上下不揃い)であってもある程度噛めている状態と比べて、開咬は咬合力のすべてを奥歯で負担しています。
28本で負担していた力を奥歯(大臼歯だけであれば8本)で負担していると、咬合力によって歯が折れて抜歯に至るケースや、咬合性外傷という歯周病と似た症状を引き起こすケース、閉口困難による口腔乾燥などで歯を失う可能性が高くなります。

さらに通常の嚙み合わせと異なり、歯を失った後の治療である差し歯や入れ歯も困難であったりなど多くのリスクを抱えています。

原因としては悪習癖(舌のポジショニングや指吸)や遺伝的要因などが挙げられます。若いころには問題なくても、中高年の免疫力が下がり始めた頃に様々な疾患を発症することもありますので、注意してください。