歯周再生療法とは、歯周病によって失われた歯を支える歯槽骨を再生する治療方法です。
保険治療ではリグロスと呼ばれる薬剤などを併用して行われることが多いこの治療方法ですが、適応には条件があります。
・口腔内すべての歯周病治療を段階を踏んで行っている
(歯ぐきの上の歯石や歯ぐきの下の感染物質や歯石を除去しており、それでも取り切れないほど深い所に感染物質等があり、歯ぐきを開く必要がある場合など)
・歯周再生療法を行う部位が限局して骨吸収しており、薬剤を留めておける状態である
=地面(骨)に穴が開いている(溶けている)場合は、液体(薬剤)を穴に流し込み固める(骨再生)ことができるが、地面(骨)が全体一層減っている場合は液体を置いても流れしまい、固める(骨再生)ことが困難
・癌病変の疑いがない
などがその条件となります。
特に歯周病治療の段階を踏まないといけないという点から、歯周病による痛みなどを我慢し続け限界を迎えてから受診をした場合、歯周再生療法の適応だとしても実際に治療を受けるには、口腔内全体の歯周病を安定化させる治療をしてからになるので時間がかかります。
歯周再生療法が必要にならないのが一番ですので、お口のトラブルは我慢せず、定期的な歯科検診をしていきましょう。