定期検診が大事な理由はいくつかあります。
・初期虫歯を早期発見できる：虫歯の治療は、厳密には治癒（元の状態にもどる）ではありません。虫歯になった所を人工物で埋めるだけなのです。
つまり、元々の歯が100だとすると、最初の虫歯で２０失い80になり、20埋める。何年かして同じ所が虫歯になり30失ったとすると、100-30ではなく80-30で、残りは50となり、50埋める。
という足し算が存在しない治療となります。そのため、失う量を無くす・最小限にするために、定期検診が必要となります。
・歯周病を予防できる：歯周病が悪化するのは30～40代といわれています。それまでは歯ぐきが腫れて出血したり痛みがあったり、口臭があったりはしますが、歯が抜けることはまれです。しかし、平均して30～40代から歯周病で歯を支えている骨（歯槽骨）が減少し動揺（グラグラ）し始め、気づいた時には自然脱落（ふとした時に勝手に歯が抜ける）が起きる可能性があります。
歯を支えている骨は骨折と違い、歯磨きをしても自然に治ることはなく、溶けたまま増えませんので注意が必要です。
定期検診で、しっかりセルフコントロールの方法と、プロフェッショナルケアを受ける事が、歯周病には有効です。
それ以外にも、銀歯の劣化や知覚過敏の危険性、親知らずや歯並び・かみ合わせなど、定期検診で気づける事柄は多くあります。
人生100年時代、しっかりお食事と会話を楽しむためにも、定期検診をおススメします。
