むし歯の治療が完了したら、安心すると思います。
しかし、残念ながら治療が完了した歯はむし歯になったことがない歯と比べて、むし歯や歯周病のリスクは高くなります。
その理由としては
・歯の神経までの厚みが【100】あるとして、むし歯により【40】失ったとします。そこを治療して【40】分の厚みを詰め物で補った場合、次にむし歯になると【100】からではなく、残りの【60】からむし歯は侵攻し、どんどん残りの厚みは薄くなります
・歯の表面につく磨き残しは、溝が深かったり、歯と歯茎の境界に残りやすくなります。そのため、むし歯の後に詰め物や被せ物をすると、歯の表面に【歯と人工物の境界】の磨き残しが新たにつきやすい場所が増えてしまいます
などが挙げられます。
一度治療をした歯は、一度もむし歯になったことのない歯と比べて、むし歯や歯周病には弱い状態です。
定期的な歯科検診で、磨き残しの確認やむし歯の早期発見早期治療を心がけましょう。