歯が生える前の赤ちゃんの顔は、丸くて可愛らしい形が多いです。
これは歯が生える前(無歯顎)の時期の特徴で、歯のかみ合わせがない分、顔の縦の長さが短く、丸く見えることが理由の1つです。
3~4歳ころまでにだんだん乳歯が生えてくると、顔の縦の長さが長くなり丸みがとれ、物を噛むことによる顎骨の発達から、下あごの形が明瞭になっていきます。
6歳頃から永久歯への交換が始まると、乳歯よりも背の高い永久歯が生える影響で鼻の下から唇までの長さが長くなり、奥歯が2本増えることにより顎の成長が促進されます。
20歳ごろになると顎の成長は緩やかになりますが、歯並びは変化をし続け、それにより頬や唇の膨らみに影響を及ぼします。
そしてもし、高齢期に歯を歯周病や虫歯で失い無歯顎に近づくと、上下の永久歯分の高さ約2cmが顔の長さから短くなり、唇が前に突出したり、顔にシワがよる、頬の内側や舌を噛みやすくなるなど、様々な変化が起きます。
健康的な口腔健康は顔の見た目にも影響しますので、定期的な歯科検診で守っていきましょう。