「子供の歯(乳歯)が虫歯になっても、そのうち大人の歯(永久歯)が生えるから問題ない」なんてことは、もちろんありません。
乳歯の虫歯は、永久歯にも影響します。
・歯並びが悪くなる:重度の虫歯で抜けたスペースには両隣の歯が傾いてきて、その後に生える永久歯のスペースがなくなり、ズレて生えてきます。
・永久歯の変色、変形:乳歯の根元にある永久歯の元になる部分に、虫歯の細菌が歯を通して達すると、変色や変形の原因になります。
・永久歯への虫歯リスク:乳歯から永久歯への生え代わり時期の乳歯の虫歯は、磨き残しを付着させやすく、隣に生えてきた永久歯への虫歯リスクを増大させる原因になります。生えたばかりの永久歯は”幼弱永久歯”という弱い状態ですので、ことさら注意が必要です。
・顎の成長阻害:虫歯の痛みや歯の崩壊により、偏った噛み癖やよく噛まずに飲み込む癖があると、顎が十分に発達せず、永久歯がキレイに生えるスペースがなく、歯並びが悪くなります。
症状や年齢に応じて虫歯の治療や抑制をしていく必要がありますが、一番は虫歯にしないことです。
健康的な歯で長く過ごせるように、小さいうちから定期的に歯科検診をしていきましょう。