歯周病治療の呼び名は多くあります。
学術的には「PMTC」「スケーリング・ルートプレーニング」「歯周基本治療」「歯周外科治療」「骨再生療法」などなど、聞いただけでは内容が分りにくいものも多いです。
なので、歯科医院ではよく「お口のお掃除」「メインテナンス」「歯石取り」といった簡略化した呼び名が使われています。
ここで勘違いして欲しくないのが、歯周病の””治療””であってご自身で行う歯磨きとは効果が違うことです。
歯周病は歯石や嚙み合わせによって引き起こされますが、歯磨きでは歯石は取り除くことができず、一時的に歯肉が引き締まっても繰り返すようになります。
しかも継続的な治療が必要な病ですので、中止すると振り出しに戻る可能性もあります。
広く使われている「お掃除」という単語が、歯周病治療の重要度を下げ、日本人の過半数が歯周病といわれる現実の要因の一つなのかもしれません。